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【投資信託のしくみ】 投資信託の種類② 〜アクティブ運用とパッシブ運用〜

 投資信託は、運用方法によってアクティブ運用とパッシブ運用に分けられます。アクティブ運用とは「インデックスよりも高い収益を狙う」運用、パッシブ運用とは「インデックス並みの収益を狙う」運用です。

 では、インデックスとは何でしょうか?株式市場や債券市場の状況を知りたいときに「総合的に把握できる指標」が必要になります。これがインデックスです。例えば、日本の株式市場全体の状況が知りたいときは日経平均株価指数(以下「日経平均」)や東証株価指数(以下「TOPIX」)の数字を参考にします。日経平均が「昨日よりも200円値上がりした」という具合です。このような指標、すなわち市場の状況を平均的に示す指標、例えば日経平均やTOPIXをインデックスと呼ぶのです。

 インデックスは資産ごとに存在します。日本の債券であれば「野村BPI」、外国の株式であれば「MSCI−KOKUSAI」、外国の債券は「シティグループ世界国債インデックス」等が利用されています。

 インデックスのことをベンチマークと呼ぶことがあります。ベンチマークとは「比較対象」のことです。ある株式投信の運用成績の善し悪しを判断するには、比較する対象が必要です。この投信が3%の収益率を上げたとしても、それが良いのか悪いのかわかりません。もしも日経平均が5%上昇していたなら、インデックスより成績が悪かったことになります。つまり、市場の平均よりも劣っているということになるのです。

投資信託の運用方法  アクティブ運用の定義を復習しましょう。「インデックスよりも高い収益を狙う」のがアクティブ運用でした。株であれば日経平均やTOPIXよりも高い運用収益を狙う運用方法です。日経平均と同じ銘柄に同じ配分で投資をしていれば日経平均と同じ収益になります。日経平均を上回るためには、上がりそうな銘柄と下がりそうな銘柄を探し出し、上がりそうな銘柄により多く、下がりそうな銘柄にはより少なく投資をする必要があります。このようにしてインデックスを上回る運用を志向するのがアクティブ運用なのです。

 アクティブ運用はリスクが高いというデメリットもあります。上がりそうだ、下がりそうだという予想が当たればインデックスよりも高い収益を獲得できますが、予想が外れると大きな損失を被ることがあります。こうしたことからアクティブ運用は「ハイリスク・ハイリターン」の運用と呼ばれるのです。

 一方、パッシブ運用(インデックス運用)は、無用にリスクを冒すことはせずに市場の平均的な収益を狙う運用方法です。「日経平均の上昇率を上回らなくてもいいから、同じだけ上昇すればいい」という目的に沿う運用だと言えましょう。

 アクティブ運用は銘柄の善し悪しを見分けるために、アナリスト、ストラテジスト、ファンドマネージャー等の優れた人材を揃えて万全の体制で運用に望みます。体制の充実はその維持コストもかかるわけですから、運用にかかる手数料は高めになる傾向があります。パッシブ運用は銘柄を見分けず、インデックスに含まれる銘柄をほぼ全て購入すればいいわけですから運用は比較的簡単です。人手も多くは必要ありません。したがって手数料も安めになります。

 多少高い手数料を払っても高い収益を狙いたい方はアクティブ運用、リスクは抑えて手数料も低く済ませたい方はパッシブ運用が向いています。

 最後に、インデックス運用に似ているといわれるETFについて説明しましょう。ETFは、Exchange Traded Fundsの頭文字をとった略称で、日本語では上場投資信託と呼ばれています。すなわち、特定のインデックス、株式ならば日経平均やTOPIXの動きに連動する収益をめざし、東京証券取引所などに上場されている投信信託です。

 インデックス運用と比較した場合のETFのメリットは、仮に投資対象が同じでも、インデックス運用よりも信託報酬が低めに設定されていること、また上場株式と同様に自由に取引ができることが挙げられます。デメリットとしては、購入単価が高いこと(10万円程度は必要です)と、積立てができないことが指摘されます。

 このように、投資信託にはさまざまな種類が用意されているのです。基本を学んで、自分の投資目的や属性に合致した投資信託を選ぶことが大切です。

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