- ずっと支えてくれる家族に形で気持ちを返したい
- 家族はあなたを支えてくれるかけがえのない存在です。でも、その関わり方は年齢とともに変わっていくもの。これからのライフプランを考えるにあたり、もう一度家族の大切さを認識し、その関係を見直してみましょう。
あなたの「家族との関わり」はどうですか?
以下の項目は、あなたの「家族との関わり」についての現状を理解し、客観的に見つめるための自己チェック内容です。今後のプランづくりの参考にしてください。
- |あなたの「家族との関わり」の現状をみてみましょう|
-
- パートナーとの関係は良好ですか?
- 思いやりや助けあいの気持ちを大切にしていますか?
- 家族の誕生日や記念日に何かしていますか?
- 家族の悩みを知っていますか?
- 家庭内でのことやその他のことについて
パートナーと話していますか? - 家族の友人を知っていますか?
- パートナーの個性を尊重し、
お互いに頼りすぎないようにしていますか? - 子どもの成長や退職などにともなって、
自分の立場・役割が変化してきたことを
自覚していますか?
「家族」の基本は夫婦の関係
生活の基盤は「家族」です。その家族の関係が良好でないと、生活の側面に大きな影響を与えます。そしてその基本となるのは、一生生活を共にする「夫婦関係」です。
夫婦の役割の関係が変わる時期が、人生のなかで3度あるといわれています。まず、結婚などで子どもが独立して夫婦2人だけの生活を迎える時期。次に、親の介護が生じる時期です。そして、3度目が仕事を退職し、夫婦2人が1日中家にいるようになる時期です。とくに、退職後の夫婦関係については、あらかじめよく話し合い、その時に備えておく必要があります。
- |夫婦の共通行動の割合|
年代とともに変わる夫婦の役割
夫婦がそれぞれに活動するフィールドを持っている場合(時期)には、家庭の内と外での役割も重なることがないため、その間はうまくいきます。しかし、退職などによって活動のフィールドが重なったとき、従来の役割のままの夫婦関係では問題が起こりやすくなります。
つまり、同じフィールドで活動することになれば、当然それまでの役割分担も調整する必要が出てきます。そのためにはお互いの意見の違いを確認し調整していくための会話=コミュニケーションが大切になります。
役割分担していることは悪いことではありませんが、いつかはお互いの活動フィールドが一緒になるときがきます。そのときのために、少しずつ役割を共有し、会話ができる関係を築いていくことが大切です。キーワードは「夫婦の会話」です。
夫婦がお互いを認めつつ、2人の楽しみを見つけていく
長年職場で過ごしてきた人と、家庭や地域社会を中心に生活してきた人とでは、考え方や行動様式が異なるのは仕方のないことです。前者は、与えられた仕事・業務を遂行するための能力とノウハウが身に染み付いています。一言で言えば「目標達成志向」です。後者は、どちらかというと目標よりもそのプロセスが大事なので、基本的には「プロセス志向」といえるのではないでしょうか。
どちらが良くてどちらが悪いということではなく、互いが生活してきたフィールドでの経験の違いが、考え方にも影響しているのです。要はお互いの意見や考え方の相違を認め合い、2人の共通の楽しみを見つけていくことが大切なのではないでしょうか。
将来の住まい方を考えておこう
現在は元気な夫婦でも、いつかは一人になります。一人になってもからだが動いているうちはよいのですが、いずれ介護が必要な状態になることも考えられます。そのときになってはじめて、子どもたちとの同居や施設入所といった結論を迫られるケースが多く見受けられます。
同居、別居の問題、将来どこにどのような形で住むかは、まだ元気なうちに、その意志を明確にしておくとよいでしょう。大切なことは、子どもたちとの同居を考えるのであれば、円滑に同居できるような付き合い方の準備を今からしておくことです。