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【隣家との境界②】植栽や生垣を作る

「隣家との境界①」では柵や塀について取り上げました。2回目は植栽や生垣で住まいの囲みを作る手法を紹介します。
植物だから自然になじむ一方で、植物だからこそ手入れの問題や伸びた枝葉によるトラブルが生じやすいことも事実です。植物の種類によっても外観や扱い方はかなり変わってきますから、ルールや規定をしっかり守って、思わず目を引く素敵な囲みを作ってみてはいかがでしょうか。

環境にやさしい植栽や生垣

植栽や生垣の特徴は、何と言っても自然の持つ美しさと人の心を和ませる力にあります。また、酸素を作り出し空気を浄化する役割もあり、環境にやさしいというメリットがあります。

1.植栽や生垣の役割
2.道路面の植栽・生垣
3.植物別に見る植栽や生垣の例(道路面)
4.境界線に植栽や生垣を作る

1.植栽や生垣の役割
植栽や生垣は夏場に太陽の照り返しを防ぎ、都会の中ではヒートアイランド化を防いでくれることに役立っています。それに、明るいうちは光合成で炭酸ガスを取り込んで、酸素を作ってくれます。ですから、石油類を燃やして炭酸ガスを排出する都会の中でこそ緑を増やすべきです。自動車で言えばガソリン車が減って電気自動車に移行する気配がありますが、その電気を作るのに石油系を燃やしていることが現在の姿です。太陽エネルギー、風力、水力などの割合が増えていけばかなり改善されるのでしょうが、現状では植栽や生垣がヒートアイランド化を防ぐ有効な手段となっています。大がかりなものには、ビルの屋上緑化や保水性の道路舗装などにも見られます。
また、生垣や植栽は、見た目にも潤いがあって気持ちをホッとさせてくれます。刈り込みなどの手間は掛かりますが緑が都会の中で増えていくことを望みたいと思います。

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2.道路面の植栽・生垣
緑化の条例とは
新築の場合では敷地面積の大きさ(300�以上など)によって緑化が指定される。道路側の緑化は大事に見られていて敷地に対する面積比率を示す係数も大きい。高木、中木、低木、地被類などでも係数が違う。

緑化の条例で推奨

植栽や生垣は主に道路に面したところで使われます。こうした植栽や生垣は東京都では緑化の条例でも推奨されています。隣地との境界で使う場合はブロック塀やコンクリートの壁がある場合に適しています。何故なら、ネットフェンスのような場合には植物が網目を通して伸びてしまい、隣地に入り込んで枝を落とさないといけないからです。


勝手に枝を切ってはいけない

道路側に枝が伸びてきた場合、近隣の人は勝手に枝を切っても構わないのでしょうか。民法では樹木が境界を越境している場合、根は切ってよいが、枝は勝手に切れないことになっています。ですから、枝を切るには所有者にお願いするか、了解のもとに切ることが必要になります。

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3.CAD(作図用コンピュータソフト)を使ってみる

広がりすぎず密な植物が最適

植栽や生垣に使われる植物には様々な種類がありますが、枝葉があまり広がって伸びずに隙間が空きにくい密なものが良く使われるようです。また、虫が付きにくく手入れが楽なことも条件です。








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4.境界線に植栽や生垣を作る

隣地との境界線はコンクリートなどで区切ることも一つの手段ですが、植栽や生垣を作ることで住まいとしての温かみを出すことができます。ただし、隣家との境界線の場合は、より安定した人工のフェンスと合わせて使うことがお勧めです。また、植物が伸びて隣地にまで及んでしまうことがあるので注意が必要です。

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