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【女性のためのDYI①】 暮らしのなかのDIY

「住まい」は永久的にそのまま使える物ではありません。年数がたつにつれて何かしらの修理、補修の必要が出てきます。
大掛かりな修理はプロに頼ることになりますが、大掛かりになる前に自分で直しておくと、コストを削減でき耐久性も延ばすことができます。
とは言え、男性は手伝ってくれないし、「仕様がない、自分でやる!!」という女性でも、やってみると案外簡単なものです。それには電動工具は必須ですが、電動ドリルドライバーでも1万円はしないので、クラス会に出たつもりで買ってみましょう。その投資はハウスキーピングでは後々、10万円単位の金額で節約できることになります。
あなたも是非、Do It Yourself!

簡単なことから始めてみる

最初は簡単なことから始めてみましょう。棚板の取り付けや網戸の張り換えなど、生活に必要なものはもちろんですが、部屋の雰囲気を替えたくなったときもDIYでやってみましょう。ちょっとした棚板の取り付けで部屋が随分使いやすくなったりするものです。また、ベンチや収納BOXなどもオリジナルの物を作るのは楽しいものです。

1.棚板の取り付け
2.網戸の張り換え
3.コンセントやスイッチのプレートの交換
4.鍵の交換
5.収納ボックスの制作

1.棚板の取り付け

手始めに、支えの金具(ブラケット)と板のセットもので棚板を取り付けてみましょう。小さな棚ですがちょっとした飾りの棚になります。セットで1,200円くらいで購入できます。次はDIY店で、ブラケットと板は削ったものを、購入すれば自分仕様に応用ができます。

材料

パッケージ(安全荷重:
10Kgとあるので、
つかまり立ちは危険です)。
入っているもの。

取り付けイメージ

手順

付属の棒に釘をセットして壁に差し込んでいきますが、12mmほどで、入らなくなることがあります。そこには下地の木があるのでビス止めが可能です。 壁は普通、プラスターボード(PB)という石膏板にビニールクロスを貼ってあります。これはビスが効かないので強度を上げるため細い釘を5本打って止める仕組みです。 ボードビスアンカーというもので1本で約8Kg(引抜き)ほどの強度があります。細釘よりは強度が出ますが正確に位置を決めなくてはいけません。
アンカーはプラスチックですが先端がとがっているのでプラスドライバーで強引にねじ込んでいきます。 奥までねじ込んで壁と平らになるようにします。 4mm径のビスでねじ込むことが出来ます。
棚板を置いて、下から付属の小ビスでとめて、完成です。

2.網戸の張り替え

すこし季節が過ぎましたが、網戸の張り替えをしてみましょう。数がまとまれば、プロに頼んで1枚3,000円くらいで張り替えてもらえますが、破れたり汚れたりした網戸は1枚づつ自分で張り替えるほうが合理的です。サランネットは1枚分500円程度ですので、押さえゴムを交換しても全部で1,000円ちょっとでできます。

材料

押さえゴムは弾力があれば、そのままでも雑巾で拭いて使えます。新しくするときは太さが同じものを選ばないといけません。


手順

古い網戸の取外しは押さえゴムのつなぎ目をキリのようなもので起こして引っ張れば外れます。 ゴムの入っていた溝はほこりなどが詰っているので、雑巾やブラシで綺麗にしておきます。 網は5cm以上、溝から余裕を持って置きます。コーナーからゴムをはじめたほうが最初はやりやすいかもしれません。
ローラーを使ってゴムを押し込んでいきますが、ローラーは片方にヘリが出ています。このヘリが網戸の内側に来るように使います。 コーナーはローラーの反対側の出っ張りを使って押し込みます。 一周して張りあがったところです。たるみのある所は部分的に外して、張りなおすと良いでしょう。
カッターで余った部分を切っていきます。ゴムで隠れる位の所にアルミ枠には溝があるのでこれをガイドにするので定規などは不用です。カッターの刃はこまめに折って切れる状態のものが良いです。 今回の網戸は室内側(ガラスの内側)に付ける網戸なのでグレーの色を選びました。 引き戸等の場合は網戸が外側に来るので、黒の方が中からは外がすっきり見えます。

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3.コンセントやスイッチのプレートの交換

コンセントやスイッチのプレートは黄ばんだり、傷がついたりしてくるので交換してみましょう。マイナスとプラスのドライバーがあれば簡単に交換できます。プレートは大きさや穴の形状と色が何種類かあるので外して持っていくと確実です。値段は写真のもので150円程度です。プレートの交換だけならば、特に電気工事の資格は必要ありません。

手順

 交換前。 下のほうにマイナスドライバーが入る位の切れ込みがあるのでドライバーを差し込んで回転させると下のほうだけ開くので手で引っ張って外します。 外した状態です。外側の小さいビスがベースのプレートを止めているビスです。
このビスをプラスドライバーで上下2個外すとベースプレートが外れます。このビスは緩めてもプラスチックの枠から外れないようになっているので安心です。 ベース枠取外し後。もしプレートが歪んでついていたときは内側の大きなビスを緩めると金枠が動くので補正することができます。 新しいベース枠を取り付けます。
   
プレートの取り付けは枠にあわせてパチンと押し込むだけです。

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4.鍵の交換

鍵の種類はたくさんありますが、ピッキング対応の鍵が主流になっています。メーカーで違うこともありますが、鍵穴が垂直のものは非対応で水平のものがピッキング対応品です。今回のMIWAのLDが非対応で、対応品に変えることができます。また、ディンプル錠といって鍵の側面の刻みがなく円形の凹みを使ってシリンダーを操作する鍵も増えてきました。複製が作りにくい事やパターンが無限大に近く作れることが人気です。
鍵屋さんに頼むとシリンダーの交換で15,000円ほどかかりますが、DIYではシリンダー4,000円位で交換できます。

■LDタイプ

手順

ドアを開けて、プレートの上部に
メーカー・型番(写真はMIWA・
LA MA)が書いてあるのをメモ
します。同じメーカーでなくて
もそれに適合する製品(シリン
ダー)はDIY店などに出ている
のでチェックして、購入します。
プレートの上下のビスをプラスドライバーで外します。 外すと矢印のところにピンの頭が見えます。反対の室内側にも上下2本のピンの頭が見えますが、こちらはサムターンを止めているピンです。
2本とも抜くとシリンダー部分が外れます。新しいシリンダーに替えてピンを差し込めば固定されます。シリンダーにはアルファベットの刻印があるので上下間違わないように注意します。 サムターンを回して動作するか、鍵を使って動作するか確認したらプレートを戻してビスでとめれば完成です。
このピンを錐を使っておこします。

■LDタイプ
MIWAの古いタイプの鍵です。鍵穴が水平でピッキングに対応していません。 上下2本のプラスビスを外します。 残ったプラスビスを反時計回りに緩めて、シリンダーを回転して外します。
外したところです。新しいシリンダーをねじ込んで、プラスビスを時計回りに締め付けて、動作確認のうえプレートをビス止めします。 ピッキング対応の鍵になりました。


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5.収納ボックスの制作

A4版のファイルや、雑誌が入る扉つきのBOXを作ってみましょう。材料はシナランバーという材料です。表面がベニヤに比べて格段に滑らかで、塗装に向いた表面です。そのままでも充分綺麗ですが、今回は水性エマルジョンペイントで仕上げます。
正方形のBOXなので縦横どちらでも使えます。又、一般的な「サブロク=3尺x6尺」板の材料から3つの箱を作りますが、扉は2枚しか取れないので、1つはオープンの箱です。

材料(3個分)

○シナランバー15mm(カット)、シナベニヤ5mm(カット)  7,000円〜10,000円
○扉金物                                        800円 
○塗料と刷毛、ローラー          550円 + 250円 + 300円 =1,100円  
合 計                                  8,900円〜11,900円 
1個当たり                                 3,000円〜4,000円

手順

今回の組立ては、卍型に組むので側板の一方だけにヘリから7.5mmのところに線を引きます。 中心とヘリから2cm入ったところに先穴を開けます。錐は2mm程度です。 慣れてきたら、錐で凹みを付けるだけで打てるようになります。
ビスは35mm長さを使いますが頭の小さいものが良いでしょう。左の万能ビス(ラッパ)はめり込んでいかないのでお勧めしません。 組立ては、助手がいると助かるのですが、いない場合は同じくらいの高さを探してこんな感じでやるとできます。 3枚目は扉板を立てると支えられるので、面をそろえて上からビスを打ちます。
 
 
ビスがずれたりしたときは、1cmほど逃げた位置に打ち直します。生地仕上げのときは近い色のパテで埋めますが、今回はツブシ(生地を隠す塗装)なので気にすることはありません。 背板を木工ボンドで接着します。
 
 
重石を置いて2時間以上置く。短時間で仕上げる場合は細い釘を1辺に2箇所打ち込んで、すぐに次の工程に入れます。 組立て完成、小口に塗装の下処理でパテを塗ります。小口は同じ材質のテープを張るのがプロのやり方ですが、テープを少しだけ購入するのは難しいので、パテで処理します。  

塗装

塗装の基本は①養生 ②下地処理 ③塗装 です。まず、汚れてもいい服装に着替えます。今回は水性の塗料なので濡れタオルですぐ拭き取れますが服の場合は残ります。次は床にペンキが付かない様にビニールシートを貼ります。下地処理は傷や凹みをパテで埋めたり、塗料の接着を良くするシーラーなどの材料を塗ることです。シーラーは液体でボンドのような色をしていたりしますが、今回は塗料を薄めて塗ります。塗る道具は刷毛が一般的ですが、ローラーが御薦めです。表面は少し凹凸が出ますが、均一に早く塗れる道具です。

■刷毛塗り

道具は簡単で、慣れてくると仕上がりは綺麗です。特に、艶ありの塗料はローラーに比べて、面が平らで綺麗に仕上がります。3回塗りを覚悟の上で、薄めた1回目、乾かして、サンドペーパーを掛け、2回目、3回目と塗っていくとムラもなくなり綺麗に仕上がります。

■ローラー塗り

写真の場合のローラーは10cmの一番小さいものを使いましたが、壁を塗ったりするときは15cmから20cmが良いでしょう。木部はローラーの場合も1度塗りで木の繊維が起きて来てざらついた感じになるので、乾燥後ペーパーを掛けたほうが良いでしょう。

拭き取り

板の木目を生かして茶色に仕上げるオイルステインの場合は、台所用のスポンジを使って塗る方法もあります。ジェル状の塗料でスポンジに含ませて、板に塗ります。乾かないうちにボロ布で拭き取ります。手に付くと落ちにくいので、薄手のゴム手袋は必要ですが刷毛もいらないので手軽です。色も透明から、黒檀のような黒い色まであります。

細部の仕上げ

板の木目を生かして茶色に仕上げるオイルステインの場合は、台所用のスポンジを使って塗る方法もあります。ジェル状の塗料でスポンジに含ませて、板に塗ります。乾かないうちにボロ布で拭き取ります。手に付くと落ちにくいので、薄手のゴム手袋は必要ですが刷毛もいらないので手軽です。色も透明から、黒檀のような黒い色まであります。
パテは粉末のものと練ったものがあります。粉末のものは1Kgとか量が多いので、今回は家庭用の練り物を使います。 ランバーの小口は穴が開いているところもあるのでパテで埋めます。 背板との間に隙間ができたときはここもパテで埋めます。
パテが乾いたら、サンドペーパーで平らにします。 内側のコーナーはローラーでは塗りにくいので刷毛を使って塗ります。順序は後からでも構いません。 缶には1回塗りで仕上がるように書いてありますが2回は塗ると良いでしょう。特に、白い色などは塗りムラや生地の色がカバーできません。黒なら1回でも良いかもしれません。

扉の取り付け

扉に丁番、取っ手を付けます。丁番取付けの扉を本体にビス止めします。高さと前後の位置を正確に合わせて止めます。 ストッパーを取り付けて完成です。これも位置を合わせることがポイントです。組み合わせた状態で手前から15mmのところに印をつけて、受けのほうからビス止めします。
完成です。縦・横、好きなレイアウトで! 扉の付いたものは内部は見えないので生地のままですが、扉は反らないように裏も軽く塗っておくと良いでしょう。

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