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【収納を考える②】 収納のアイディア <室内編>

収納の基本的な考え方がわかったところで、今回から具体的な収納のノウハウやアイディアをご紹介します。 1回目は室内の収納をみてみます。

空間をうまく利用する

新しく収納家具を購入する前に室内を見渡してみましょう。家具の上や下、家具と壁の隙間など、収納に利用できそうな空間はありませんか? 普段は見過ごしがちな空間を有効利用することで室内を狭めることなく整理できますし、家具の転倒防止を兼ねることもできます。

1.家具の上を利用する
2.家具と壁の間を利用する
3.テーブルの下を利用する

1.家具の上を利用する

タンスや本棚、食器棚など家具と天井の隙間を収納場所として使います。 単に「物を上にあげただけ」では意味がありませんが、きちんとサイズがあった収納ボックスを隙間に入れることで家具の転倒防止にもなります。

収納ボックスは自分で作れる

既製品もありますが、巾や高さが合わない場合は自作しましょう。

*自分で作るメリット*
既製品に比べて、空いたスペースを無駄なく活用できます。
また、費用は既製品に比べて、おおよそ、半分から3分の1ですみます。

■簡単に失敗なく作るためにお勧めの材料
  • ○DIY店などで手に入るシナランバー(表面が白っぽい滑らかなベニヤで、間は木を寄せ集めた材料)の21mm
  • ○ベニヤ板4.5mm
  • ○丁番、引き手などの金具
    ※板は大きさを指定して、店で切ってもらうと、より簡単です。

  • ・仕上げは塗装しても良いし、木目や無地のビニールシート(糊付き)を貼っても良い。
  • ・切り口は同じシナの糊付きテープがありますが、ビニールシート貼りで仕上げるときは巻き込めばOKです。

てっとり早く既製品を利用

自分で作るのは苦手という人は、巾1m位なら1万円から2万円位で既製品があります。この上乗せの隙間家具には高さ調整用の突っ張り棒と固定版がついていて、高さは20cm前後調整可能です。


2.家具と壁の間を利用する

家具の側面と壁の間に空間ができている場合、「隙間家具」を利用して収納しましょう。20〜30cmの隙間があれば十分です。

隙間家具は自分で作れる

本箱のようなオープンの棚をつくってみましょう。背板を省略しているので、隙間家具以外には使用しないでください。
巾を測るときは壁と床の間にある巾木が出ているので注意します。

■簡単に失敗なく作るためにお勧めの材料
  • 部材の構成は側板と棚板だけです。
  • ○側板:12mmのベニヤやシナランバー
  • ○棚板:3枚固定で残りは可動の棚板。可動の棚板は30cm位までなら、4.5mmから9mm厚さのもので充分です。

  • ・側板にはドリルで穴を開けておきます。穴の間隔は5cmが良いでしょう。ここに棚受けの金属のダボを差し込んで棚を受けます。
  • ・固定の棚板はビスを使うので15mm以上の厚さが必要です。21mm位あると多少曲がってもOKです。

てっとり早く既製品を利用

既製品の隙間家具は巾5cm単位で15cmから45cm位が揃っていて、値段も5千円から3万円くらいです。cm単位でセミオーダーできる物もあります。

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3.テーブルの下を利用する

吊引出は自分で作れる

机の板の下に薄い引き出しをつけてみましょう。既製品はなかなかありませんが、自分で簡単に作れます。
■簡単に作れる例

椅子に座ってテーブルと足の間に10cmくらいあれば十分です。例は、ティーテーブルですが、5〜6cmの高さの引出しなら普通の食卓などの下に付けても邪魔になりません。薄い引き出しは中の物が重ならないので開ければ一目瞭然でとても便利です。

※前板は後から引出の箱に内側からビス止めすれば綺麗に仕上がります。また、レールが隠れるように本体の箱より長めに作ります。


次回は、廊下や水回りの収納の具体例をみていきます。

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