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【エコリフォームを考える】 エコリフォームとは

「エコ」という言葉を最近よく見聞きにするようになりました。これは生態学の「エコロジー」の略で、人間を地球上の生物の1つとして位置付け、環境を大切にする—「地球にやさしく!」という考え方です。
「エコ」というと「節約」というイメージがありますが、本来の目的は「地球を守ろう」ということにあります。

生活の利便性は失わずに環境を考えるのがエコリフォーム

環境を守るためには、体を鍛えて、寒さにも暑さにも負けず、電気やガスや車をなるべく使わずに生活する!? 便利な生活に慣れてしまった私たちには、かなり難しいことです。そこで、いまの生活の質を維持・向上して、なおかつ地球の資源を大切にする住まいを工夫しようというのが「エコ新築」や「エコリフォーム」です。

1.エコリフォームの体系
2.法律や制度からみるエコリフォーム(国の取組み)
3.エコリフォームによる特典(エコポイント制度)

1.エコリフォームの体系 
【画像】「エコリフォームのコンセプト」⇒「地球にやさしく(省エネ・創エネ)」+「生活の質の維持・向上」

エコリフォームは、その手段から「住まいの改修」、「熱源の選択」、「省エネ器具の使用」に分類されます。

【画像】「エコリフォーム」=「住まいの改修」「熱源の選択」「省エネ器具の使用」

※「住まいの改修」、「熱源の選択」、「省エネ器具の選択」については、次回以降に詳しく掲載します。

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2.法律や制度からみるエコリフォーム(国の取組み)

省エネ法の制定

昭和54年に「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」が制定されました。省エネ法は、同年に起きた石油危機問題を機にエネルギーの重要性が認識されて作成された法律で、工場や企業等における省エネルギーを目的に、使用エネルギーの報告・管理を定めています。

■建築分野では
省エネ法に基づき、昭和55年、「建築主の判断基準や設計施工のための指針」(省エネ基準)が制定されました。
平成11年にはこの省エネ基準を改定し住宅の省エネ機能を強化した、「次世代省エネルギー基準」(次世代省エネ基準)が制定されました。次世代省エネ基準では、住宅の機密性や断熱性に関する基準が定められています。

■製品分野では
平成9年に開催された「地球温暖化防止京都会議(COP3)」を受けて、翌年、省エネ法は大きく改定されました。このなかで機器のエネルギー消費効率基準として、「最も省エネ性能が優れている機器基準」(トップランナー基準)が定められました。この基準は、日常家庭においても使われる電気やガス、石油に関する製品(自動車を含む)の省エネ効率の基準となっています。
こうして、省エネは工場や企業等から家庭等にも浸透していったのです。

トップランナー基準を達成した製品には緑色の省エネ性マークが張られます。
【画像】省エネ性マーク
  トップランナー基準の対象となる主な省エネ製品
住宅機器 家電製品
  • 石油、ガス温水器
  • 電気便座
  • エアコン
  • ストーブ
  • ガス調理器
  • 蛍光灯器具
  • TV
  • ビデオ、DVDレコーダ
  • 冷蔵庫、冷凍庫
  • ジャー炊飯器
  • 電子レンジ
(平成21年7月現在、他に複写機や自動車等23品目)

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3.エコリフォームによる特典(エコポイント制度)

住宅版エコポイント制度

この制度は、平成22年度において実施される、エコ新築・エコリフォームに対する支援と経済施策も兼ね合わせた新しい制度です。
もちろん、古くなったからといってすぐ建替えてしまおうというのはなく、あくまでも「エコ」を趣旨としていることは言うまでもありません。

  ※平成23年度以降の延長については、未定です。


■対象
住宅を省エネルギーの基準に合った形で新築したり、リフォームした場合にエコポイントを獲得できます。 住宅の種類は戸建てに限らず集合住宅(マンション)や併用住宅(店舗付住宅など)も対象です。自宅だけではなく賃貸用の住宅を建てる人にも基準を満たしていれば適用されます(その場合、1戸当たりのポイントが戸数分適用になります)。

新築 非木造 省エネ法に基づくトップランナー基準相当の住宅
木造 省エネ基準(次世代省エネ基準)を満たす木造住宅
リフォーム 構造を問わず ①窓の断熱改修;内窓の設置・交換、外窓の交換、ガラス交換
②外壁、屋根、天井、床の断熱改修
③バリアフリー改修;手すりの設置、段差解消、廊下幅などの拡張(この場合は①または②と一体的に行う場合のみポイント付与)

■発行ポイント数と還元方法
新築 1戸当たり一律300,000ポイント
リフォーム 1戸当たり最大300,000ポイント
窓の面積や外壁、屋根・天井、床に入れる断熱材の量やバリアフリー改修の箇所によってポイント数が異なる。
①内窓設置・外窓交換 大(2.8m²以上) 中(1.6m²以上2.8m²未満) 小(0.2m²以上1.6m²未満)
18,000ポイント 12,000ポイント 7,000ポイント
②二重ガラスへの交換 大(1.4m²以上) 中(0.8m²以上1.4m²未満) 小(0.1m²以上0.8m²未満)
7,000ポイント 4,000ポイント 2,000ポイント
③外壁・屋根・天井、床の断熱改修 外壁 屋根・天井
100,000ポイント 30,000ポイント 50,000ポイント
④バリアフリー改修
(上限50,000ポイント)
手すりの設置 段差解消 廊下幅等の拡張
5,000ポイント 5,000ポイント 25,000ポイント

①-1内窓の設置 ①-2 二重サッシ ②二重ガラスへの交換 ③断熱改修  ④バリアフリー改修(手すり)

エコポイントは、1ポイント=1円相当として次のものと交換できます。
  ▼ 省エネ・環境配慮商品等
  ▼ 地域産品
  ▼ 商品券・プリペードカード
  ▼ 環境寄付
  ▼ エコ住宅の新築またはエコリフォームを行う工事施工者が追加的に実施する工事
など

工事のエコポイント交換には「即時交換」もあります。
「即時交換」とは、エコポイントの対象となった工事を行った住宅と同じ住宅で同じ工事施工者が、一緒に行う追加工事の費用にそのポイントを使うことができるしくみです。新築、リフォームいずれにも使えます。
「即時交換」のための申請はエコポイントの申請と同時に行う必要があります。エコポイント事務局が各都道府県に設置している窓口に出向いて直接に申請しなければなりません。事務局では工事内容を確認後、「即時交換」に利用したポイント分の工事代金を、工事施工者の口座に現金で振り込みます。

  ※詳細については、下記をご覧ください。
  住宅版コポイント事務局:http://jutaku.eco-points.jp/


■エコポイント対象工事の施工期間と申請期間
エコポイント対象工事の施工期間と申請期間

■エコポイント申請方法
エコポイントの申請者は原則、住宅所有者です。代理申請も可能で、その場合は代理申請者の確認書の提出が必要となります。

必要書類(戸別申請の場合)
1、住宅エコポイント発行・交換申請書(リフォーム用)
2、工事証明書
3、領収書のコピーまたは契約書のコピー
4、性能証明書(窓)、納品書(断熱)等と写真
5、申請者の本人確認できる書類(コピー可)

家電のエコポイント制度

冷暖房器具、テレビ、冷凍冷蔵庫等、家庭用の電気機器の省エネランキングが資源エネルギー庁より公表されているので参照してみて下さい。
(資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2009年冬版」(PDF):
http://www.enecho.meti.go.jp/policy/saveenergy/seinoucatalog_2009winter.pdf

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